こんにちは。
二つ目の誤用は、「さい先悪い」です。「さい先」に漢字をあてれば「幸先」となります。「幸」という字があるように、「幸先」は「良いことが起こりそうな前兆」という意味なので、「さい先悪い」では「良い前兆は悪いことだ」になってしまいます。「さい先が(の)よい」という形で使うものです。
ただ、これも議論がありまして、時代が下るにつれて「さい先」が単なる「前兆」という意味になって、「さい先悪い」も間違いではないという意見があります。
このように「さい先悪い」は人によっては受け取り方が異なるものなので、私は使わないようにしています。この文章の場合は「先が思いやられるね」や「先行きが不安ね」を使えば問題ないですね。