こんにちは。
『ミザリー』では狂気の演技を披露してくれましたが、キャシー・ベイツはそれだけではありません。
『ミザリー』でも狂気をただ表現していただけでなく、愛嬌や哀愁をうまく取り混ぜていました。だからこそその怖さが際立っていたのだと思います。
その愛嬌や哀愁、そして思わずクスッと笑ってしまう面白キャシーが堪能できる作品があります。
『フライド・グリーン・トマト』(1991年)です。
この作品は映画としてもすばらしいもので、キャシーは正確に言えば主演ではないかもしれません。映画は過去パート(20~50年代のアメリカ南部)と現代パートに分かれていて、キャシーは現代パートの主役ですから主演の一人と言ってしまっていいでしょう。メインは過去パート(アメリカ南部の暗部を穿つ結構シリアスな話)で、現代パートでキャシー演じる主婦がその話をある高齢女性から聞かされるというのが映画の流れです。その現代パートでキャシーの面白さが爆発します。内容は女性の自立と連帯を描く社会派的なものなのですが、ここで重要なのは、キャシーの演技の面白さ(本人は別に意図していないかもしれません)がそのテーマを破綻させていない、むしろ引き立て、鮮明にしているということです。
是非観てみてください。



