こんにちは。
読んだことのない本を渡されて「話のさわりだけでも読んでみて」と言われたら、みなさんはどう反応しますか。
この「さわり」という言葉は意味を間違えて捉えられているものとして以前からよく挙げられています(文化庁が「国語に関する世論調査」で取り上げています)。
先日、NHKのドラマを見ていたら上の言葉が出てきたのです。会話の文脈上、明らかに間違った意味、つまり、話の「最初の部分」という意味で使われていました。
みなさんは大丈夫ですか。
本来の意味は「要点、核心にふれる部分」という意味です。
読んだことのない本を渡されて、「さわりだけでも読んでみて」と言われたら、本来の意味を知っているならば、「えっ、どういうことだろう」と戸惑うのが普通でしょう。なぜなら、「要点」がどこに書いてあるのかわからないからです。したがって、会話の続きは「それはどこにあるの、教えて」などといった言葉になるはずです。
このブログで何度も書いていますが、言葉の意味は変化するものであまりやかましく言うものじゃないということは重々承知しています。ただ、件のドラマに関しては明治時代の話なので本来の意味で使わなくてはおかしいはずです。「天下の」NHKともあろうものが何たる失態をと思わないでもありません。
もちろん、今後「さわり」の意味が「最初の部分」として定着する可能性はあります。ただそれでも本来の意味は知っておきたいものです。



