こんにちは。
灼熱の暑さといい激しい雨といい、8月に入ってからの天候にはほとほと参ります。
タイトルは地球の気象のことに関してのものではなかったのですが、近年の状況を考えるとこの点にもあてはまりますね。
8月6日、9日を経て、また15日を迎えるにあたって積読したままであった本を最近読み始めました。その本に『何ともしれない未来に』というタイトルがつけられています。原爆を扱った短編小説の作品集で、大江健三郎が編集したものです。大江はその中の一つの小説、原民喜「心願の国」の一節からそのタイトルをとりました。
原は未来にほのかな希望を抱く形で書いていますが、その希望は70年以上たった今でもみることはできません。
「心願の国」は青空文庫で読むことができます。あわせて彼の「夏の花」もぜひ読んでみてください。