ブログ

日本語の誤用(終)

こんにちは。

これまで複数回にわたって「日本語の誤用」について書いてきましたが、今回が最終回です。

そこでみなさんには、クイズを出したいと思います。次の文章中の誤用を見つけてみてください。

 


わたしは友人と話しながら学校へと続く道を歩いていた。話題は芸能人のスキャンダルである。

「ねえねえ、〇〇が△△とつきあっているんだって」

「えー、ショック。わたし、彼女(〇〇)の歌好きだったのに。確か△△って□□と噂があったよね」

「彼(△△)は芸能界一のおさがわせ男だから。彼女も新曲出したばっかなのに悪い男にひっかかったって感じ。さい先悪いよね。」

「それにしても、彼女の歌って耳ざわりがいいと思わない」

「思う、新曲もすごいよかった」

わいわいと話しながら、校門まで数十メートルに近づいたときだった。友人が時計を見たと思ったら、やおら走り出して言った。

「遅刻するよ!」


 

以上です。全部分かるでしょうか。

 

なお、上の文章は高井信さんの『ショートショートで日本語をあそぼう』(ちくま文庫)を参照して作りました。この本は日本語の誤用を題材としたショートショート集(短い小説)なので楽しみながら日本語について考えることができます。おすすめです。

日本語の誤用5

こんにちは。

今回は誤用が一般的になってしまった例を取り上げましょう。

東京オリンピック開催中にも多用されていた表現です。

「鳥肌が立つ」

何人ものコメンテーターが感動した時の表現に使っていました。「あの演技(試合、戦い)には本当に鳥肌が立った。」と。

今では若い人のほとんどがこれを聞いても違和感を抱かなくなったのではないでしょうか。しかし、本来は寒さや恐怖のために肌が鳥の皮膚のようにぶつぶつになることをいいます。

このままでは本来の使い方が消えていくかもしれませんね。それはそれで寂しい気がします。

 

 

 

秋の彼岸

こんにちは。

昨夜は月が見られなくて残念でした。

さて、明日は秋分の日です。秋のお彼岸の中日(ちゅうにち)でもあります。

みなさんはお彼岸とは何か知っていますか。

中学「公民」の教科書では年中行事の一つとして挙げられています。

どのような行事なのかまったく知らない人や聞いたことはあるけど詳しくは知らないという人は、この機会に調べてみてはどうでしょうか。

 

夜空

こんにちは。

今夜は中秋の名月です。しかも満月!

「中秋の名月」は旧暦の8月15日の夜に見える月のことです(十五夜の月)。

小学校3年生の国語教科書に秋に関する季節の言葉として出てきます。

十五夜といえば月見です。月見の習慣は平安時代に中国から伝わったとされています。

見られるといいですね。

日本語の誤用4

こんにちは。

前回の答えは、「取りつく暇もない」ではなく「取りつく島もない」です。

「島」は頼れるところ、助けとなるものという意味で使われています。

それがないということですから、「取りつく島もない」は「頼れるところがない」または「頼ろうとしても相手に冷たい態度をとられ、話が進まない」という意味になります。

単に「しま」と「ひま」の音が似ているための誤用です。これはさすがに間違えて使ってはいけません。姪は慣用句を使って体裁よくしたかったのかもしれませんが、大恥をかくところでした。

慣用句やことわざは表現を豊かにするものです。小中学生も正しい表現を積極的に身につけ、語彙力を鍛えていきましょう。

日本語の誤用3

こんにちは。

これはさすがに誤用だろうという例を今日は挙げたいと思います。

数年前ですが、姪が卒業論文を書いたので見てくれと頼んできました(ゴメン、○○)。その中に出てきたのが「取りつく暇もない」という表現です。

みなさんはこの間違いわかりますか。

日本語の誤用2

こんにちは。

昨日「的を得る」という言葉を取り上げました。

「的確に要点をとらえる」という意味で使われているのですが、これに私は違和感を覚えてしまいます。「的を射る」ではないかと(こちらが本来の言い方です)。「当を得る」という言葉と混同してしまったのではないかと(意味は異なります)。

ところが調べてみますと、以前は誤用とされていたのですが、必ずしも間違っていないという意見もあるようです。言葉は常に変わっていくものなので、すべてに対して「間違いだ」と目くじらを立てるつもりはありません。ただ、本来の言い回しを知らずに使うことだけは避けたいです。

 

日本語の誤用

こんにちは。

メディアや出版物で長年指摘され、議論もされていることですが、以前から気になっていることに「日本語の乱れ」という問題があります。先日もいわゆる「ヤフコメ」を見ていたら次のような言葉に出会いました。

「的を得る」。例えば「的を得た発言」というように使われます。

みなさんはこれに違和感を覚えますか。

学校の授業(続)

こんにちは。

昨日は学校教育の課題を取り上げました。

そこから思い至ったのは塾の存在です。塾が学校教育の補完の役割を担っていることを改めて実感しました。

塾には学校教育の不足分を補うという機能がありますし、生徒をレベル別に教えられるところに大きな特長があります。

未来塾は特に少人数制ですので、生徒個々人のレベル、学習進度に応じて細かく指導することができます。

 

塾を考えているみなさん、未来塾を体験してみませんか。

 

 

学校の授業

こんにちは。

教育学者が学会で発表した内容が新聞の記事になっていました。

今年6月に行われた学習に関する調査のデータです(13都道府県の1396人から回答。高校生61%、中学生18%、小学生20%)

その中から注目すべきものが挙げられていました。

 

①「授業の内容が難しすぎると思う」 53%(小学生30%、中学生47%、高校生62%)

 

②「授業の進み方が早すぎて、内容がわからない」 40%(小学生19%、中学生35%、高校生48%)

 

このデータだけではコロナ禍がどれだけ影響しているのか判断できませんが(②はかなりありそうです)、小中学校に関してはさまざまなレベルの生徒がいますから、コロナ禍に関係なく①②と感じる生徒が一定数いるのは確かでしょう。ただそれにしても数字が気になります。

深刻なのは高校生でしょう。高校はある程度レベルの同じ生徒が集まりますから上記の数字は驚くべきものです。

いずれにせよ、学校制度の見直しは必須だと思います。

 

 

▲TOPへ